通学路う○こ事件

前回の社会人うんこ事件が

「働くとは何か？」

という人としての生き方に深く切り込んだ

ソーシャルドキュメンタリーとして

関係各所から絶賛を受けたことは周知の事実ですが、

 

（ジャンル的には元米副大統領アル・ゴアさんの

「不都合な真実」と同じです。）

 

 

 

 

今回の事件のテーマは

「友情」

です。

 

 

僕は中学の頃バス通学でして、

幼稚園からの同級生のたけしまくんとは家が近かったのでたまに一緒に登校していました。

 

その日も偶然たけしまくんと同じバスになり仲良く登校していたんですが、

 

学校最寄りのバス停まで後１０分ほどのところで猛烈な便意に襲われ

何度も襲い来る波を耐えしのぎなんとかバス停に無事到着したんですが、

 

ここからが難所でして

 

 

僕たちの学校は山の上にあったので、

バス通学の生徒たちは五分ほどのかなり急な坂道を毎日登っていくんですけど、

 

 

問題はバス停から学校までの道が一本しかなく、

通学中の生徒で溢れていることで、

そこで漏らそうものなら今後の学生生活が一瞬で終わるじゃないですか。

 

 

だから相当迷ったんですが

五分くらいならなんとかなると判断して、

ニヤニヤしているたけしまくんと共に坂道を登り始めましたんですけど、

もう一歩目から即後悔しました。

 

 

腸がめちゃくちゃ刺激されるんです。

 

 

後から調べたところ坂道を登ると腹筋と腸腰筋が鍛えられるため

便秘に非常に効果的であり、

 

下痢の人が絶対やってはいけないこと

 

だったんですね。

 

 

 

ならばと

 

後ろにいるたけしまくんに話しかけるふりをしながら

後ろ歩きをしてみましたが、

今度は尻にダイレクトに衝撃がきたためこれも断念しました。

 

 

 

この時点でもう絶対学校までたどり着けないと悟り、

後はズボンを脱ぐかどうかの問題だけだと考えるほどに追い詰められていましたが、

 

 

 

日頃の行いが良いのか

坂道の途中に駐車場を発見しまして、

さらにそこには身を隠せる巨大なタンクまで設置されていました。

↑右が思い出の駐車場（パワースポット）

 

 

 

最後は猛ダッシュでタンクの影にたどり着き、

すぐさまぶっ放しました。

 

 

変な引き絞り方をされたのか、

レンガみたいな四角いうんこでしたね。

 

 

ここでたけしまくんも追いついてきて、

野糞している僕を見て爆笑していたんですが、

 

困ったことに、

僕たちは二人とも教室に教科書・プリントを全置きしているタイプだったので

僕は空のカバン、

たけしまくんは軽音部なのでギターケースのみ（何しに学校来てんだこいつ）

しか持っておらず、

お尻を拭く紙がありませんでした。

 

 

周りにもお尻を拭くには相当難易度の高いススキしか生えておらず、

途方にくれていたところ

 

 

たけしまくんがギターケースをごそごそ探り始め、

 

「これ使っていいよ。」

 

と差し出してくれたのが

 

 

 

 

なんと

楽譜でした。

 

 

 

 

 

バンドマンにとってとても大切なものであるはずの楽譜を

ためらいなく差し出してくれたたけしまくんに真の友情を見た気がしました。

 

 

しかも

「楽譜ちょっと固いからケツ痛い」

と僕が逆ギレ気味のわがままを言うと

わざわざ楽譜をクシャクシャにしてほぐしてくれましたからね。

 

感動で泣きそうになりながらクシャクシャの楽譜でお尻を拭き、

無事学校にも間に合いました。

 

 

 

ちなみに問題の楽譜は、

今でもはっきり覚えているんですが

当時彼らのバンド、

ローリーポーリー（「児童ポルノ反対」という主張が込められています）

が練習していた

 

 

エアロスミスの

「Jaded」

 

でしたね。

 

 

 

この事件後、

僕はスティーブンタイラー宛に

「あなたの書いた曲で日本の中学生の人生が救われました。」

と感謝の手紙を書こうかと思ったのですが、

 

 

 

楽譜でケツを拭く

 

 

 

という行為が

ロックミュージシャンにとって最大級の侮辱行為

として受け取られるのではないかと考え、

やむなく断念しました。