mad poppers

ハネムーンもらし

2020/04/05
 
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正確に言えばハネムーン直前もらしなんですけど

先日結婚したんですが






結婚式 → 1日休み → 新婚旅行というスケジュールでして

      ↑ ここでもらしました




その日は午前中から御祝儀を記録したりとバタバタしてまして

夕方ごろ、外食がてら旅行の買出しをしようと嫁と出かけました




居酒屋で簡単に夕飯をすませ、(もちろん旅行に備え酒は控えました)

ドンキホーテで1週間分くらいのお菓子を購入し

酔い止めやらの薬を買いにドラッグストアに向かったんですけど

ここまではなんの兆候もなかったんですよね




薬局でのんきに念のための下痢止めなんかをチョイスしてたんですが

その時に急激にグルッときまして

長年の経験から残された時間は10分だと見積もりました




嫁は明日の朝ごはんやらを買いにこの後スーパーに寄るとのことで

ぼくは急遽買出しを切り上げて一人で自宅へ向かいました



ただ、この時点では楽観的でしたね



残り時間10分に対し、薬局から自宅まではドアtoドアで5分程度なので

まあこれまで秒の世界でしのぎを削ってきた人間にはイージーかな、と思っていたのですが



敗因は下り坂でした





国立健康・栄養研究所の身体活動のメッツ(METs)表 https://www.nibiohn.go.jp/files/2011mets.pdf

p40に衝撃の記載があります。






下り坂を歩行中のMETs = 3.3









ご存じMETs(metabolic equivalents)とは運動強度を表し

平静時の1.0を基準としています。





すなわち下り坂では 便意が 3.3倍のスピードで襲い掛かってくるということです。






10 分 ÷ 3.3 = 約 3 分  





これが真実の残り時間です





もう全然間に合うわけがありません





通り道の公園で野ぐそをしようか真剣に悩んだんですが

付近に人がいたので通報されるリスクを考慮し帰宅を強行しました





小刻みにジャンプしながらなんとかエントランスまでたどり着き

運よく1階に止まっていた無人のエレベーターにかけこみました





そして9階のボタンを押し、エレベーターの扉が閉まった途端



外界から隔絶された空間ということで脳が目的地と勘違いしたのかもしれません。



突如堤防の限界をはるかに超える波が押し寄せ、旅の終わりを確信しました





僕はズボンを下ろし、中腰になると

例のごとく持っていたドンキホーテの袋を尻に当てがい







ぶっ放しました

(もちろん袋の中のお菓子を取り出す猶予などあろうはずがありません)







そしてちょうど袋を縛り終えたタイミングで9階に到着し、

ズボンをなるべく尻に触れないようルーズめに履き直して

何事もなかったかのようにエレベーターをおりました



恐るべきは、これら一連の攻防が

エレベーターが1階から9階に到達するまでの

約20秒間で完結しているという点です




極限状態の中もし少しでも判断が遅れてしまい

エレベーターが呼ばれてしまったら、

他の住民がエレベーターに乗り込んできたらと思うとゾッとします




マッキンゼーの赤羽先生著『ゼロ秒思考』にもあるように、https://diamond.jp/category/s-hayasawasubete






速さは全てを解決します





家に帰って確認すると、やはりズボンとパンツが若干イかれており

ドンキの袋にまとめて何重にも厳重に密閉しました




嫁への

「ドンキの袋にう○こもらしたからスーパーでもっかいお菓子買ってきてください」

という連絡もきっちりと済ませ




今回も持ち前の機転と冷静沈着さでピンチを切り抜けたなと

満ち足りた気持ちで尻をゆすいでいたら




スーパーから帰宅した嫁が何やらあわてた様子で駆け寄ってきて

風呂場の扉越しに背筋が凍りつくような質問を投げかけてきました








「エレベーターでうんこした?」









これは明らかに異常なことです

だって僕は



「うんこをもらしてお菓子がダメになった」



以外の情報を何も伝えていません

まして「エレベーター」など、ピンポイントで特定できるわけがないのです





立っていられないほどの衝撃と共に悟りました

犯人しか知らないはずの犯行現場がバレたということは────

ということは────








まだ現場に凶器が残されているということです







あわてて風呂場から飛び出し、

そんなはずはない、仕事は完璧だったと自問しながら

恐る恐るエレベーターの中を確認すると────






目を疑うほどがっつりこぼれてました






とある心理学の実験で

大学の講義中に突然、赤い服を着たピエロが登場し

30秒ほどジャグリングを披露して去っていった後に

学生たちにピエロの特徴を思い出せる限り詳細に書いてくれとアンケートを取ったところ、




・ピエロは青い服を着ていた

・ピエロは一輪車に乗っていた






など誤った証言が続出し、正解者は2割にも満たなかったそうです


この実験は異常な状況下での人間の記憶が

いかに信用できないかを示しています






何が言いたいかというと

これほど一目瞭然かつ刺激的な劇物を見逃すということは

幾度となく死線をくぐり抜けられなかった

レジェンドである僕でさえも




うんこをもらすことを非日常として捉えてしまっていたということです



団長の域にはまだ達していないということですね





 




ここで改めて非日常と向き合ったわけですが

刺激臭が半端ではありません

 

 

 



確認したところ被害箇所はなんとか

エレベータの床に敷かれたカーペットのみで収まっているようでしたので

 

 

 



カーペットごといったん家に持ち帰り密封、

エレベーターに狂ったようにファブリーズを乱射し

何とかことなきを得ました

 

 

 



その後すぐに管理会社に連絡し

翌日朝イチでマンションの管理人さんに菓子折り持参で謝罪に伺い

逃げるように新婚旅行へ出発しました

 

 

 



一週間後、マンションに戻ってくると

エレベーターには何事もなかったかのように新しいカーペットが敷かれていました。


うんこをもらして海外に逃亡したというのに


管理人さんも以前と変わらぬ笑顔で朝のあいさつをしてくれます。



だけど一つだけ気になることがあります

 


果たしてエレベーター内のうんこを目撃したのは

 

 

 

 






嫁だけなのでしょうか――――

 

 

 

 






ぼくがもらしてから嫁が帰宅するまでの30分弱、

 


総戸数50戸以上のマンションで

 


エレベーターが一度も使用されないということが

 

 

 






ありえるのでしょうか――――

 

 

 

 

 

 






とつぜん掲示板に張り出された

 

 

 






「ペット飼育禁止」

 

 

 

の案内は

 

 

 

 




いったい何を意味しているのでしょうか――――

 

 

 

 

 

 

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